北朝鮮、「米韓合意は情勢不安定化の要因」
(last modified Sat, 29 Apr 2023 05:22:15 GMT )
4月 29, 2023 14:22 Asia/Tokyo
  • アメリカ、韓国と北朝鮮の国旗
    アメリカ、韓国と北朝鮮の国旗

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の実妹ヨジョン氏が、北朝鮮に対抗する核の抑止力強化を目的としたアメリカと韓国の合意について、情勢不安定化の要因となると語りました。

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の実妹ヨジョン氏

 

イルナー通信によりますと、キム・ヨジョン氏は北朝鮮のKCNA朝鮮中央通信が29日土曜に報じた表明において、「米韓両大統領の合意は、わが国に対する最も攻撃的な敵対行動にほかならず、北東アジアおよび世界の安全と平和を危険にさらすものでしかない」と表明しました。

朝鮮労働党中央委員会の副委員長でもあるキム・ヨジョン氏は、バイデン米大統領の発言を強く批判しました。

 

米ワシントンでのユン・ソクヨル韓国大統領とバイデン大統領

 

バイデン大統領は先日、米ワシントンでユン・ソクヨル韓国大統領と会談した際、米国とその同盟国に対する北朝鮮の核攻撃はすべて、北朝鮮政権の終焉につながると警告していました。

これらの声明に対して、ヨジョン氏は「これはアメリカの安全と未来に対する責任受容ができない傲慢な人物の愚鈍なたわ言である」と語りました。

また、「そのような男には将来がなく、残り2年間の大統領在任期間は彼にとってきわめて困難である」と述べています。

米韓両首脳は今月26日、ワシントン宣言と呼ばれる共同声明を発表し、米国が韓国に提供する抑止力の拡大方法として、核諮問機関の設立を目指すとしました。

あるアメリカ政府高官は匿名で、「この新しい核諮問団体はNATO北大西洋条約機構の核計画グループと同様の構造を持つもので、米国の計画方法や、重大な不測の事態への準備方法について『より多くの見解』を提供するものとなる」と語っています。

また、「米国は、北朝鮮のミサイル・核計画の急速な発展に対抗すべく、より定期的に戦略軍装備を韓国に提供する予定である」と述べました。

 


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