イラン大統領、「イスラエルは意図せずしてイスラム共同体の集団的意志を覚醒させた」
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イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領
ペゼシュキヤーン・イラン大統領が「シオニスト政権イスラエルによるカタール首都ドーハへの攻撃は絶望と自暴自棄からのものだった」と強調し、「自らの立場を確信している政権は協議者を爆撃する必要はない」と語りました。
ペゼシュキヤーン大統領は15日月曜、イスラエルの犯罪に対する立場の統一を目的にドーハで開かれたイスラム諸国およびLASアラブ連盟首脳らによる緊急会合において「イスラエルは、地域諸国の国家主権や尊厳、そして未来に対して宣戦布告した」と述べています。
また「今月9日のイスラエル政権による大胆不敵なカタール侵攻は、ガザ地区での大量虐殺の終結に向けた外交努力を破壊させようとする計画的な攻撃だった。これは外交への侵攻であり、単なる犯罪を超え、法ではなく軍事力が決定的な力であるという公然かつ破廉恥な宣言でもあった」とコメントしました。
さらに「残念ながら、イスラエル政府を統治するテロリストらは、去る6月における同様の外交的背信とイラン国民に対する侵略戦争の開戦後、自分たちには免罪・治外法権があると感じたことで益々図に乗っている」と語っています。
そして「先だってのドーハ攻撃が純粋なテロ行為であったことに疑いの余地はない。これはイスラエル政権があらゆる倫理的、法的制約を放棄したことの証拠である」と述べました。
続けて「過去2年間、ガザ地区は人類の良心を試すような恐ろしい犯罪に耐えてきた」と強調し、「現在、ガザは燃え盛っており、2年足らずで6万4000人以上のパレスチナ人が殉教し、子どもたちが飢餓にあえいでいるなか、世界はただ傍観し非難するのみにとどまっている。ICJ国際司法裁判所は、シオニスト政権の行為が大量虐殺に当たるとの判決こそ下したものの、殺人機材は依然として稼働し続け、今やその範囲はカタールにまで拡大している」としています。
ペゼシュキヤーン大統領は最後に、イスラム諸国とアラブ連盟の指導者らに向けて「自らが直面している危険な道を認識してもらいたい。シオニストが牛耳るイスラエル政権は、2025年に複数のイスラム諸国を爆撃した。この強奪政権による攻撃と侵略はいずれも正当防衛として合法化され、そのたびに結局は西側諸国のダブルスタンダードな対応と空虚な非難が提起されるのが関の山である」と結びました。