国連事務総長がサウジ主導連合軍をブラックリストから削除
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サウジ主導連合軍による攻撃
グテーレス国連事務総長が、サウジアラビアがサウジアラビアの機嫌をとる形で、同国を子どもの権利侵害者のブラックリストから削除しました。
ファールス通信によりますと、グテーレス事務総長は15日月曜、国連安保理への年次報告において、「サウジアラビア主導アラブ連合軍は、空爆の結果によるイエメン人の子どもの死亡や、四肢欠損などの例が減少したことを受け、ブラックリストから除外される」と語っています。
また、「サウジ主導のアラブ連合軍は、子どもを守るための措置を講じている」と述べました。
国連は2017年10月、イエメン国内の数十の学校への攻撃、また少なくとも683人のイエメン人の子どもの殺害を理由に、アラブ連合軍を、子どもの権利侵害者のブラックリストに加えていました。
しかし、このブラックリストへのサウジアラビアの追加および除外は、今回が初めてではありません。
当時の国連事務総長だったパン・ギムン氏は、「サウジアラビアは、このリストから同国を外すよう国連に迫り、国連への資金援助の打ち切りを示唆した」と語っています。
サウジアラビアがこのブラックリストに追加された翌日、パン氏は圧力に押されて自らの決定を撤回しました。この措置は人権機関の厳しい反応に直面しています。
イエメン人の子供たちがサウジ主導連合軍のイエメン攻撃の主な犠牲者となっています。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦など数カ国の支援を得て、2015年3月からイエメンを軍事攻撃して全面的に封鎖しています。
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