8月 11, 2021 18:55 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは毎回、イランで使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどをご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「塩を食べて、塩入れを壊す」です。

ペルシャ語での読み方は、Namak khordan va namakdaan shekastanとなります。

これは、日本語で言われる「恩をあだで返す」に近い慣用句です。

イランの食文化では、塩が調理における大切なエッセンス、風味を決める要素の1つ、あるいは大切なエネルギー源のようなものとして重視されています。

一般的にも人間は食物がなくても水と塩だけで30日間は生存できる、とも言われますし、特に、敵の弱みに付け込まず苦境から救うことを意味する「敵に塩を送る」ということわざは、皆様もよくご存知のことと思われます。

その大切な塩を誰かに食べさせてもらいながら、相手の塩入れを壊すことは、まさに恩をあだで返すことになり、文字通りの解釈から何となく本来の意味をご想像していただけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみに、ペルシャ語では「塩気のある」人や物と表現すると、味気や面白みのある人や物を指します。ペルシャ語にはこのほかにも、塩にまつわることわざや慣用句がたくさんあります。今後も折にふれて、そうした表現もご紹介してまいります。どうぞ、お楽しみに。

 

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