フィリピン、「スー・チー氏はロヒンギャ族のイスラム教徒の大量虐殺の加担者」
9月 11, 2017 17:54 Asia/Tokyo
フィリピンのドゥテルテ大統領が人権活動家に対し、ミャンマーの外務大臣を兼任するアウンサン・スー・チー国家顧問を批判するよう求めました。
ファールス通信によりますと、ドゥテルテ大統領は11日月曜、「スーチー氏は確かにノーベル平和賞を受賞しているが、ロヒンギャ族への対応の面で、祖国を持たないイスラム教徒に残忍な行動をとっている」と語っています。
ロヒンギャ族のイスラム教徒の大量虐殺にスーチー氏が沈黙していることへの反応として、数十万人からの署名により、スー・チー氏からノーベル平和賞を剥奪するよう求める国際的な運動が起こりました。
なお、タリバンの攻撃で負傷したパキスタン人の少女マララ・ユスフザイさんや人種差別と戦う南部アフリカ聖公会のツツ大主教などをはじめとする、ノーベル平和賞の受賞者のうち、数名がスー・チー氏を強く非難しています。
複数の統計によれば、先月25日から現在までに、6000人以上のロヒンギャ族のイスラム教徒が殺害されたほか、少なくとも8000人が負傷しており、30万人がバングラデシュに避難しているとされています。