アーザル月16日は、覇権主義と闘争する「学生の日」
12月 07, 2023 14:58 Asia/Tokyo
12月7日はイラン暦アーザル月16日に当たり、イランでは「学生の日」に制定されています。
1953年12月7日、イラン人学生らが当時のニクソン米副大統領がイランを訪問するのにあわせて、米国によるイランへの内政干渉に強く抗議し、テヘラン大学前でデモを開催しました。
当時米国の傀儡政権だったパフラヴィー王政軍は学生らのデモを襲撃し、学生3人が殉教、数百人の負傷者を出す流血事件へと発展しました。
「学生の日」は、イラン国民による米国の干渉政策との闘争の歴史の一頁としてして人々の記憶に刻まれています。
アーザル月16日の出来事は、イラン人学生による闘争の形成やそのアイデンティティにおいて特別に重視されています。
覇権主義の排斥や宗教・革命的な理念を持つことは、イランでの学生運動の最も重要な特徴となっています。
イランにおける学生運動の形成や歴史、その効果的な役割について研究すると、学生層が常に的確な判断・分析によって“国益”という枠組みで彼らの使命を意義付けていたことが伺えます。
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